転職したばかりだと、仕事内容や人間関係もはじめからやり直しなので慣れるまでは大変な事が多いですよね。
僕も転職したばかりの頃は人間関係で悩んでしまい、とても苦しい思いをした経験があります。
「前職では良好な人間関係を築けていたのに・・・。」
「今までと同じようにしているつもりが、なぜか上手くいかない・・・。」
そんな思いから、最初のうちは憂鬱な気持ちになり、会社に行く事が嫌になってしまうこともありました。
最初に良好な人間関係を作ることが、今後の会社での働きやすさを大きく左右することになると言っても過言ではありません!!
しかし、入社したばかりの人がやってしまいがちな、職場の人とのNGな接し方を、知らず知らずのうちに僕自身もやってしまっていました・・・!!
この記事では転職したばかりの僕が人間関係で苦労した経験と、その改善方法を書いていきます。
転職したばかりの方や、これから転職する方のお役に立てればと思っております。
- 【結論】前職のプライドを捨てる
- なぜ周囲の社員とギクシャクしてしまうのか
- 人間関係を丸くするコツ
目次
新しい職場で慣れるまでの3ヶ条
せっかく入社したばかりなのに、人間関係でうまくいかないと、内定を勝ち取るまで努力してきた事が全て台無しになってしまいます。
中には、社会経験も豊富で周りから信頼を得ている人も多いので、転職で中途入社する際に前職のポジションや立ち位置を引きずってしまっている人も多いのではないでしょうか?
これから紹介する3つの原則を実践するだけで人間関係がより良いものになっていくでしょう。
- 自分の経歴・プライドを捨てる
- 100のgive(ギブ)と1のtake(テイク)を意識する
- 仕事よりも人間関係が最優先
自分の経歴・プライドを捨てる
転職、中途入社をする人にとって、自分の経歴やプライドというのは最も邪魔になる存在です。
中途入社では、これまでの経験に基づいた判断ができるようになるので、自分の意見に固着し過ぎてしまいますが、転職先ではあなたの経歴に誰も興味を示してはくれません。
人間関係がうまくいかない原因のほとんどが、相手を受け入れない姿勢がにじみ出ていることがほとんどではないでしょうか?
中途入社で入ったからには、あなたは新入社員と同じ立場です。
初心に帰って自分のプライドを捨ててみてはいかがでしょうか。
100のgive(ギブ)と1のtake(テイク)を意識する
仕事の面では 100give 1take を意識すると仕事を進めるにあたって良好な人間関係を構築することができます。
- give(ギブ) ➡️与えること(つくすこと、貢献する)
- take(テイク)➡️もらうこと(見返り)
仕事というのは毎日が忙しいことの連続ですよね。
人というのは自然と仕事の面でも人から得ることばかりを意識してしまいます。
そんな中で積極的に相手に尽くしてくれる人がいたらどんな気持ちになるでしょうか?
もちろん嬉しい気持ちになりますよね。
職場の人間関係を良好にするにはあなたが100個のgiveをする必要があります。
この時に見返りを求めるのは100個に対して1個だけというのを意識してみてください。
これが仕事上で使える 100give1take の理論です。
仕事よりも人間関係が最優先
中途入社で入った場合、気持ちの焦りから
『早く仕事を覚えなくては!』
と、焦る人も多いと思いますが、中途入社の場合、人間関係を構築することが最優先です。
あなたにも経験があると思いますが、仕事でミスしたり相手に失礼なことをしてしまった場合、人間関係が良好なら少しのミスも許してもらえる経験があるのではないでしょうか?
このことから、仕事というのは人間関係が良好なほど仕事に与える影響が大きいことがあげられます。
なぜ周囲の社員とギクシャクしてしまうのか
前職で働いていた時と同じように振舞っているけど、なぜか自分の周りだけ空気が重い・・・。
そんな経験をしていませんか?
転職したばかりで心機一転頑張ろう!という気持ちは大切ですが、もしかしたらその頑張る気持ちが空回りに繋がっているかもしれません。
以下の項目に心あたりがある方は明日からでも周囲への振る舞い方を改善したほうがいいかもしれません。
- 仕事ができることをアピールしすぎている
- 年下の社員にタメ口を使っている
- 相手の中にある信頼関係の残高が0円なので仕方がない
- 低姿勢すぎるのも違和感がある
- 心の壁を作っているのは自分だったりする
仕事ができることをアピールしすぎている
仕事ができることをアピールしすぎると、周りの社員から嫌がられてしまいます。
周囲はあなたが仕事ができることを知っています。
過剰なアピールは上司にコビを売っていると勘違いされてしまう場合があるので、最初のうちは地道にコツコツをモットーに仕事をこなしていきましょう。
周囲に認められれば自然と上司にも認められます。
結果は後からついてくるので、まずは目の前の仕事を確実にこなす事を意識しましょう。
年下の社員にタメ口を使っている
中途入社で “自分より年下の社員” だと言う理由でタメ口を使っている方は多いのではないでしょうか。
その社員も今の職場で精一杯頑張ってきたというプライドがあります。急に入ってきた人にいきなりタメ口を使われたら気分を害してしまう可能性が高いです。
人間関係が出来あがる前に上下関係を作ってしまうと心の壁を作られてしまうので、あなた自身が年下社員に対して先輩でもなく部下でもないことを自覚する事が大切です。
年下社員にも敬意を払い教えてもらう姿勢を作る事で情報量が2倍に増え、人間関係も良好になるので一石二鳥になります。
あなたも今までやってきたというプライドがあると思いますが、心の強い人こそ他人を褒める事が上手なので、これを機に変なプライドは捨てて、他人を褒めることに徹してしまいましょう!
相手の中にある信頼関係の残高が0円なので仕方がない
スティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』に記されてありましたが、
”相手にある信頼関係の残高” とは、何年もかけて積み上げてきたあなたの信頼という名の資産のことを言います。
仕事を確実にこなしていく中であなたへの信頼関係は上司や同僚に対して徐々に積み重なっていきます。
そのため、小さな仕事のミスや相手を傷つけてしまう言動を言ってしまっても多少のことなら貯金残高が0円になる、すなわち信頼関係がなくなってしまうことはありません。
しかし転職したばかりだと、周りの社員全員の貯金残高が0円なので小さなミスでも大きく捉えられてしまったり、信頼関係を大きく損なってしまう恐れがあるので注意しましょう。
このことから、最初のうちは人間関係の構築や任された仕事は慎重にこなすべきだと考えます。
この信頼関係の残高は時間をかけてゆっくり積み上げていくものなので、まずは与えられた仕事を一つ一つ確実にこなしていくことで、あなたの資産は確実に増えていくでしょう。
相手を思いやる言葉使いや行動を示せば必ず相手は応えてくれます。これも毎日の積み重ねが大切ですね。
低姿勢すぎるのも違和感がある
好感を持たれるのは第一印象が大事とありますが、敬語の使いすぎで違和感があり相手との壁を作ってしまう場合があります。
話す相手にもよりますが適度に崩した言葉使いの方が親近感を持たれるので、環境に慣れてきたら少しずつ崩して行くと良いでしょう。
何事も、ほどほどにこなす事が大切ですよね!変に頭を下げられても話しにくく感じてしまいます。
心の壁を作っているのは自分だったりする
コミュニケーションが苦手な人ほど自分が相手に対して壁を作っている場合がほとんどです。
相手はあなたに対して興味津々です。
周りの社員も何を話せばいいのか迷っているはずなので、こちらから話しかける事で相手との距離を縮めるチャンスだったりします。
趣味の話や仕事の話だったりなんでもいいので、お昼休憩などを使って話しかければ、かなり印象も変わってきます。
このように最初の一言をかけるだけでも仕事をする上で円滑に進められます。
無理に着飾る必要はないので、自分から積極的に話しかけてはいかがでしょうか。
人間関係を丸くするコツ
人間関係を構築することはとても時間がかかることでもあり、慎重に行わなければいけません。
細心の注意を払っていても『たった一言で相手の気分を害してしまった』なんてことは良くある話。
人間関係を良好に保つことは難しく感じるかもしれませんが、何事にもコツは存在するので、要点を絞って解説していきます。
- 前職の話はなるべく控える
- 社内教育を受けている時は聞き入れる姿勢を作る
- 同僚の趣味を聞く
- 初めて会った人を笑わせる
- 人の陰口は言わない。陰で相手のいいところを褒める
前職の話はなるべく控える
自分から前職の話をするのは最も避けた方がいい話題です。
基本的には仕事のやり方が違えば会社のルールも変わってきます。
その会社にある独自のルールは必ず存在するので、慣れるまで時間がかかるのは当然なこと。
そこで前職と比べても何も価値が生まれませんし、既存の社員にとっては個人のルールを押し付けられているようでいい気はしません。
最初のうちは相手を変えるよりもまず自分を変えて行く方が楽に感じるでしょう。
どうしても気に入らない事があれば、信用されてから徐々に自分を出していけば周りの社員も変化に対応できるはずです。
社内教育を受けている時は聞き入れる姿勢を作る
前職で経験したことのある内容でも教育を受けているときはしっかりと最後まで聞く耳を持つ方が懸命です。
せっかくあなたのために時間を作って教えてくれているのできちんとした姿勢で聞くことが、あなたへの評価につながります。
これを週間付けることで本当に困った時にあなたの味方になって親身に教えてくれます。
話を聞くときは、自分の ”おへそ” を相手に向けるだけで、話を聞いてくれていると思ってくれます。
同僚の趣味を聞く
同僚の趣味を聞くことでお互いのプライベートをさらけ出すわけですから、お互いの距離が縮まります。
さらには自分と同じ趣味を見つけられたら最高です。
いくら語り合っても尽きることのない話題があることでその人はもうあなたの味方です。
もし同じ趣味を見つけられなかった場合は自分もその趣味について詳しくなることで、職場での雑談力を鍛えることができます。
相手の興味があることを深堀することで、心の壁が取り除かれて親近感を持たれます。
初めて会った人を笑わせる
人は誰かと話すとき、自然と空気を感じ取ります。
空気がいい人やポジティブな人には自然といい人が集まってきます。
仕事をやる上で大変な局面に出くわすこともあれば、疲れて言葉も出ないときもありまよね。
そんな時に周りを笑顔にするムードメーカーになれたら、あなたは一躍人気者です。
笑いの力というのは、それだけで周囲の空気を一瞬で変えてくれる力があるので、初めて会った人を笑わせてみてはいかがでしょうか。
笑いを取るということは誰でもできる事ではないのでとても重宝されます。
コミュ力の高い人のほとんどが周りを笑顔にしています。
笑顔というのは一番人間らしい感情であり、社会を生きる上で何よりも大切な感情になっています。
雰囲気が良い人と一緒にいると気持ちが和らぎますよね。目指すは人を笑わせる一流の社会人!
人の陰口は言わない。陰で相手のいいところを褒める
陰口は巡り巡って自分に回ってきます。
さらには陰口を聞いた人にも悪い印象を与えるので、他人の悪口を言ったところでなんの価値も生み出しません。
人は第三者に褒められる事で説得力がまして喜びが倍増します。
苦手な人のいいところを見つける事で自分の意識が変わり自然といいイメージに繋がります。
もし社内に苦手な人がいたらその人の良いところを見つけてみて下さい。
まとめ
中途入社の場合、新しく仕事を覚えなければいけなかったり、人間関係もリセットされ最初の半年間はとても大変な気持ちになります。
どうしても自分で気持ちがいっぱいになり、中々周囲に気を配れなかったりしますよね。
しかし、時間をかけて焦らず仕事をこなしていけば、必ず周囲はあなたのことを認めてくれます。
最初はうまくいかないことばかりでストレスに感じてしまいますが、せっかく苦労して内定をいただいた会社なので、できれば居心地のいい環境にしたい気持ちはわかります。
長い社会人生活です。人間関係は最もデリケートな問題なので、慎重に人間関係を構築していってください。