中小企業への転職で後悔してしまう人は多いのではないでしょうか。
その中で、転職をする時に最も重要になってくるのが「会社選び」になってきます。
中小企業で働きたいけど判断基準が難しいのは事実。
私は10年以上、中小企業で働いてきましたが、あの手この手で法律をすり抜けている会社はたくさんあるので注意が必要です。
しかし、これから伝える中小企業の転職で後悔しないポイントを活用することで、会社を見極める基準を作ることができます。
会社を選ぶポイントさえ押さえておけば失敗するリスクを減らすことができるので、この記事を読む事で自然と中小企業を見極める目を養うことができるかもしれません。
転職とは、転職者が企業に選ばれるイメージがありますが、私達にも企業を選ぶ権利があります。
企業を選ぶ側になることで、面接をするときも自信が生まれ、自然と採用率があがるのです。
- 【結論】中小企業は選び方次第で働きやすい環境
- 中小企業を見極めるポイントが知りたい。
- 会社を選ぶ判断基準が知りたい。
目次
中小企業への転職で後悔しないためには
とにかく、中小企業というのは当たり外れがハッキリと分かれるので慎重に企業選びをしないと入社してから後悔することになると思います。
中小企業の働き方というのは、会社の信頼を無くすことを最も嫌うので、その信頼を無くさないためには全力で仕事に取り組まなければいけません。
中小企業で差が出るところは、働き方の見直しについてどこまで改善しているのかが最も重要になってきています。
中小企業の実態(ブラック編)
まずは、中小企業の会社が普段からどのように仕事をしているかを知る必要があります。
現職でも中小企業で働いている方でも、今のあなたの働いている環境が恵まれているのかというのを判断できる基準を作ることができるからです。
基本的に中小企業(ブラック編)ではこのような働き方を行なっている会社が多いので、まずは目を通してみてください。
- 中小企業は常に人手不足
- 中小企業の残業管理
- 中小企業の納期は絶対厳守!!
- 中小企業の休日・有給取得率
- 中小企業は社員の質が低い?
中小企業は常に人手不足
中小企業というのは少人数制で仕事を行なっているところが多いのが特徴です。
でも仕事は常にMAX忙しいので従業員の力量以上の仕事を任される事はよくあることです。
なぜ力量以上の仕事を任されるかは会社の仕事の進め方にもよりますが、基本的には楽で簡単な仕事は他の優良企業に取られてしまうので、仕事のハケが悪く常に人手不足な状態に陥ってしまうのです。
中小企業の残業管理
中小企業の残業管理は結構なんでもありです。
大手企業のような厳しい残業管理があるわけでもなく、個人の管理に任されることが多いです。
よって仕事がある限り無限にやれてしまうというわけです。
『でも残業規制があるから上限はあるんじゃないの?』
と言う方もいると思いますが、私が働いていた会社は残業の上限は定められていましたが、上限から出た残業は来月に繰り越されるという、残業の無限ループにハマってしまう独自のルールが存在していました。
中小企業というのはあの手この手で法律ギリギリで運営しないと生き残っていけないのですよね。
中小企業の納期は絶対厳守!!
仕事を行う上で納期というもが必ず存在すると思いますが、中小企業の場合は納期は何があろうと絶対厳守になります。
中小企業にとって、納期を守るという事は信頼に繋がる事なので、その信頼を失うわけにはいきません。
よって、納期が迫ってきたら残業は当たり前にこなしますし、最悪の場合は徹夜してでも仕上げなくてはいけないのです。
そのおかげで残業は増え仕事が終わらないループにハマっていくのです。
永遠に『オレのターン!ドロー!!』って感じですよね。
中小企業の休日・有給取得率
中小企業は休日だろが納期が迫っている場合は関係がありません。
一応、休日手当は付く会社もありますが、毎週のように出勤させられると嫌気がさしてきますよね。
かと言って、有給が取れるかといえば、必ずしも有給が取れる雰囲気ではない事はお気づきだと思います。
はい。
完全にネコまっ◯ぐら。
ではなく『社畜まっ◯ぐら』ですね。はい。
中小企業は社員の質が低い?
中小企業の社員は質が低いかと言うとそうでもないです。
しかし、仕事が出来る人と出来ない人の差が激しいので、仕事ができる人におんぶに抱っこと言う感じになってしまいます。
しかし、先ほどから話しているように残業や休日出勤といった仕事に関わる時間が普通の人より長いので、技術やノウハウが蓄積されやすいのは確かです。
仕事のプレイ時間は一般の人の1,5倍以上と言っても過言ではないでしょう。
この中小企業は後悔する【会社・設備】
中小企業を見るポイントとして会社の雰囲気や設備を見た時に見えてくるものがあります。
会社の雰囲気や設備というのはその会社の色を表しているので、ここにお金をかけれない会社は間違いなく怪しいということです。
それでは見ていきましょう!
- 社員の年齢層が高い
- 社内の設備が古い
- IT化が進んでいない
- 取引先の知名度が低い
社員の年齢層が高い
年齢層が高いと社員の離職率が高い可能性があります。
若い社員ほど身軽に転職していくので、会社を見学する際はチェックした方がいいです。
他にも自分と同年代もしくは年下の社員が少ないと、せっかく入社しても雑に扱われる可能性があるので注意してください。
会社に活力を与える年齢層は20代〜30代の社員です。
社員に元気や勢いがないと会社の経営も不安定になってしまいます。
- 会社の経営が不安定
- 上司や先輩の人間関係に問題がある。(パワハラなど)
- 仕事内容、環境が悪い
- 会社の制度が悪い
理想的な社員の比率
年齢によってそれぞれの役割があります。
この比率が崩れてしまうと会社の働く環境が悪くなってしまうので注意したいところ。
55歳以上 | 55歳 〜 40歳 | 39歳 〜 30歳 | 29歳 〜 18歳 |
10% | 30% | 40% | 20% |
◯29歳〜18歳
これからの会社を背負って立つ年代です。この年代が少ないとノウハウの継承ができなくなります。
◯39歳〜30歳
知識も豊富で最も行動力がある年代です。
一番働き盛りなのでこの中間層が抜けてしまうと、仕事が機能しません。
即戦力として採用されやすいのもこの年代。
◯55歳〜40歳
会社をマネジメントする年代です。
企業の方向性を見定めるポジションになります。
◯55歳以上
若手社員の教育や技術継承に必要な年代です。困った時の相談役。
社内の設備が古い
会社の設備というのはとても重要です。
設備が古いと苦労するのは社員の方なので、面接の時に積極的に設備の確認はした方が良いでしょう。
設備が古い要因は様々なことが言えますが、以下の項目があげられます。
- 社員の意見を考慮していない
- 更新できる資金がない
- 仕事内容に見合ったスペックではない
- 仕事の効率が悪くなる
- 仕事の質が低下する
- 時代に取り残される
IT化が進んでいない
社内の労働環境が効率化されていません。
中小企業ほど「IT化は難しい」などと考えがちですが、今では企業の6割以上の会社が導入しています。
作業効率の向上や仕事の質を上げるためには、人員確保が難しい中小企業こそ必要なツールだと考えます。
新しいことへ挑戦できない企業は少しずつ時代の波に埋れてしまうでしょう。
- ITに特化した人材がいない
- 導入のやり方がわからない
- 費用対効果が期待できない
取引先の知名度が低い
取引先の知名度は大切です。
そこの会社が大手企業の何番目の下請け会社か知ることが、今後の会社の成長を期待することができます。
中小企業の中では基本的に、大手企業の一次下請けが最も利益をあげています。
そこから二次、三次下請けになるほど仕事内容や納期が制限されるようになり、「仕事はキツイけど利益が出ていない」という状態になります。
よって、狙い目は間違いなく一次下請け一択ということです。
- 二次、三次下請けになると利益がほとんど出せない
- 納期が短くなる・納期厳守
- 難易度が高い仕事が回ってくる
この中小企業は後悔する【社内・社員】
入社して後悔する中小企業とは、そこで働いている人の雰囲気を見るとわかることがあります。
社内や社員が乱れている場合は、会社への愛着や忠誠心に欠けている部分があるので注意したいところ。
社員の質は会社の質に直結しているので、見極める目を養うことが大切です。
- 社内の整理・整頓・清掃がされていない
- 社員の服装に清潔感がない
- 受付社員に元気がない
- 面接官が馴れ馴れしい
社内の整理・整頓・清掃がされていない
整理・整頓・清掃ができていない会社は社内のルールも乱れている可能性が高いです。
「整理」「整頓」「清掃」とは頭文字をとって『3S』と呼ばれており、社会人にとっては基本的なマナーとなっています。
職場のデスクが資料で埋め尽くされていては、仕事の効率が下がってしまいますよね。
この3Sが徹底されている会社は仕事の受注を受けやすく、作業時間も短縮されています。
会社の事務室や現場作業の風景を確認してみてください。
職場が乱れている場合は黄色信号です。
◯3Sとは
- 「整理」「整頓」「清掃」の頭文字
◯5Sとは
- 3Sに加えて「清潔」「しつけ」を含めたものを5Sと呼ぶ。
- 職場の「3S」は社会人にとっての基本的なマナー
- 3Sが徹底されている会社は社員教育にも力を入れている
社員の服装に清潔感がない
ラフな服装、もしくは薄汚れた服装の人が多い場合は社員教育ができていない企業と判断できます。
先ほどの「5S」と同じで服装にもその企業の風習が現れてしまいます。
社員の服装に清潔感がないと、仕事も雑に見られてしまいます。
服装とはその人のイメージを印象付けることにつながるので会社の売り上げにも直接影響してきます。
見た目が悪い企業だと直接売上に影響してくるので注意しましょう!
受付社員に元気がない
受付社員に元気がない場合は会社になんらかの問題がある場合が多いです。
会社が利益を出しているほど、社員の士気は高いことが多いですが、社員の士気が低いということは社長や上司が高圧的な可能性もあるので注意したいところ。
受付社員、もしくは電話対応の話し方も会社によって雰囲気が違うので耳を傾けてみてください。
- 会社の利益が出ていない場合があります
- 社長や上司と関係がいい職場は元気で明るい
面接官が馴れ馴れしい
この場合、社会人としてのマナーができていないことを疑っても良いでしょう。
面接官とは言えビジネスとして話を進めているわけですから、最低限のマナーが必要です。
話し方や立ち振る舞いというのは、その人の人間性を表しています。
いきなりタメ口で話されたり、ラフな接し方をされる場合は注意しましょう。
- 社会人として問題あり
- 面接というのはビジネスの場
後悔しない中小企業を見極めるポイント・優先順位
ここまで説明してきましたが、世の中には完璧な企業なんて存在しません。中小企業を選ぶときに押さえておきたい優先順位を説明します。
特に①〜⑤に当てはまる企業は気をつけたほうがいいです。
- 社員の年齢層が高い
- 取引先の知名度が低い
- IT化が進んでいない
- 受付社員に元気がない
- 社内の設備が古い
- 社内の整理・整頓・清掃がされていない
- 面接官が馴れ馴れしい
- 社員の服装に清潔感がない
まとめ
中小企業に転職することは、リスクをともなう場合もありますが、確認するポイントさえ抑えておけば転職の成功率は上がります。
転職とは、転職者が企業に選ばれる印象がありますが、私達も企業を選ぶ権利があります。
企業を選ぶ側になることで、転職活動にも余裕が生まれ自然と採用率があがります。
ご自身が面接をする企業をリサーチするつもりで、転職活動に生かして下さい。