面接とは、これまで習得してきたスキルや人間性を求められる質問が多くなる傾向にあります。
中堅社員として、会社にどれほどのメリットをもたらしてくれるかが期待されています。
30分〜1時間という短い時間で自分をアピールしていかなければいけないので、自分を出しきれずに終わってしまうことも珍しくはありません。
無名の中小企業から大企業に転職を成功させた経験をもとに、これから紹介する内容を参考にする事で、採用への一歩に近づけるのです。
面接とは『いかにその場を盛り上げられるか』がキモになってくるので、入念な準備が必要です。
- 【結論】いかにその場を盛り上げられるか
- 面接でどのように答えていいか分からない
- いつも面接で失敗してしまう
目次
面接でよく聞かれる質問とは
面接の質問内容とは、どの企業もテンプレートのように決まっています。
多少の言い回しの違いはありますが最低限の回答さえ準備しておけば、正直なところ本番の雰囲気でなんとかなるので、安心して下記の内容に目を通してもらえば大丈夫です。
しかし、あまりにセリフじみた内容や話し方だと説得力に欠けてしまうので、無理して背伸びしない事が大切です。
面接官もありのままのあなたと話せることを楽しみにしていますよ!
あなたの個性を出して行こう。
基本的な面接の流れ
企業によって多少の順番は前後しますが、どの企業も以下の内容のそって進められます。
初めは戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば『あっ、この質問ね!』という感じでテンポよく進められます。
◯入室
⬇︎挨拶・自己紹介
⬇︎転職理由
⬇︎応募動機
⬇︎自己PR(自分のスキルをアピールする)
⬇︎企業が聞きたい事(上記にそった内容で5つほど聞かれる)
⬇︎何か質問はありますか(逆質問)
⬇︎最後の挨拶
◯退室
面接で必ず聞かれる5つの質問
以下の5つは必ず聞かれる質問です。
この質問はあなたの第一印象にも繋がるので、内容をしっかりまとめた上で本番に望みたいところ。
転職者として軸のブレない回答も求められているので、この5つの回答次第で、面接の明暗が分かれると言ってもいいでしょう。
あなたがどんなスキルを持っていて、私を採用する事でこんなメリットがありますよ!というように自分を積極的にアピールしていきましょう。
この5つの質問を制する者は面接を制する。(キリッ)
自己紹介
ご自身の経歴や今までこなしてきた業務内容、自信のあるスキルを伝える場です。
長くなりすぎないように簡潔に説明できる力も試されているので、手短に済ませておく事がベターです。
- フルネームを名乗る
- 会社名、業務内容を説明する
- 自信のあるスキルを説明
- 最後に『以上です。』を忘れずに伝えよう!
転職理由
面接官がこの内容を確認するには以下の理由があげられます。
- 転職理由として納得感があるか
- 入社後に同じ理由で辞めてしまわないか
- 不満の原因を解決しようと社内で動いたか
この3つがあげられます。
企業はまた同じ理由で辞められる事を最も嫌うので、この転職理由に関しては相手が納得するような理由をしっかりと伝えられるかがポイントになります。
応募動機
転職理由との一貫性が必要です。
簡単に伝えると『自分はなぜ転職を希望して、ここの会社に入りたいか』という事を伝えられるかという事です。
現職を辞めてまで入社したいという環境があるからこそ御社が魅力的だという事を伝えられれば問題ありません。
面接官からすれば『うちの会社じゃなければいけない』という理由を聞きたいのです。
相手が聞きたい事を伝える事ができれば自然と100点満点の応募動機になるはず。
『転職理由』と『応募動機』を完璧に伝えらるかが、面接の中で最も重要な項目になってきます。
恋愛で例えるならば『どうしてもキミじゃないとダメなんだ〜!』ということになります。
押して押して押しまくれ〜!
- この会社じゃないといけない理由
- この会社でしか経験できない事
- 企業がこだわっている事は?
- 業界での優位性を伝える
自己PR
面接官が聞きたい自己PRとは『あなたを採用するメリットは何ですか?』という事です。
この質問をされて、戸惑ってしまう人も多いと思います。
しかし、面接というのは自分を売り込む場になるので入社後の活躍や成長が期待できるような売り文句を用意しておきましょう。
- ポイントを箇条書きで伝える(経験したスキル・経験)
- 各ポイントについて具体的に話す
- 企業が求める人物にマッチできているかが大切
あなたのスキルをどう活かすかがポイント
30代の面接とは、自分のスキルや経験してきた事を具体的に伝えられるかがポイントになります。
企業がどんな人物を採用したがっているのか、自分のスキルがどれだけマッチしているかにかかっています。
積極的に企業との接点を伝える事で面接官の心を動かす事ができるのです。
何か質問はありますか(逆質問)
質問と聞いて何を質問したらいいか悩んでしまう人もいると思いますが、基本的には『してはいけない質問はない』と思ってください。
しかし、企業のホームページなどを見ればわかる事を質問をしていては評価を下げてしまうので、事前に企業調査した上で質問を考えなくてはいけません。
聞きやすい質問とは、配属部署や仕事内容に関する質問は聞きやすいので、積極的に質問してみてはいかがでしょうか。
質問することは応募先に興味がある事を示しているので、質問をすればするほどあなたの評価は上がります。
- してはいけない質問はない
- 質問をすればするほど評価は上がる
- 企業調査をした上で質問内容を考えよう
給与や賞与の質問はしても大丈夫?
給与や賞与といった金銭的に関わることは聞きにくいと思いますが、採用が決まる前に確認するのは決して悪いことではありません。
むしろ面接官としては、転職者の目的が給与面であれば、そこの疑問点に対してもクリアーな状態で入社してほしいと考えているため、少しでも気になる事があれば積極的に質問していきましょう。
質問するタイミングとしては最終面接にするのが理想的です。
面接前に質問リストを作る
面接時に『何か質問はありませんか?』と聞かれても何も準備をしていなければ気の利いた質問などできるはずがありません。
面接対策として逆質問をされたときのリストを作っておきましょう。
面接の内容にそって、臨機応変に質問内容を変える事ができればグッと印象は良くなります。
配属部署・仕事内容の確認 | 仕事内容についての疑問点・配属部署の確認 |
職場環境 | 仕事をする環境・社内の雰囲気 |
給与・賞与の確認 | デリケートな問題。最終面接まで我慢しよう |
残業時間・休日出勤の有無 | 必ず聞いておきたい。 |
資格の取得制度 | スキルアップについてアピールできる。 |
経営戦略 | 会社に興味があることをアピールできる |
出張・転勤の有無 | 前向きな姿勢を伝えることが大切。 |
面接でよく聞かれる質問
面接の中盤で質問される内容です。
この質問を起点にあなたの本心や性格的な内面を聞きたがっています。
上記で伝えた『必ず聞かれる質問』から面接官が疑問に思ったことや、人間的な性格などを知ることで、他の社員と調和が取れるかも確認されています。
よく聞かれる質問なので、ノートに書き出して簡単にまとめておく事が良胃と思います。
ここからは、臨機応変に質問されます。
いつ頃から入社できますか
在職中の転職であれば、必ず引き継ぎ作業が必要になってきます。
仕事を引き継ぎ退職するまで、最低でも1ヶ月は必要になるので、引き継ぎを考慮した回答が必要になってきます。
採用側もすぐに入社できる人を望んでいますが、在職中にも関わらず『すぐに入社できます!』という回答は避けるべきです。
仕事を無責任に放棄してしまう人だと見られてしまうので、退職する準備が整っていた場合でも『1ヶ月後なら大丈夫です』と伝えておきましょう。
この質問をされて、よく勘違いしてしまう人もいると思いますが、決して『採用前提の質問ではない』ということ。
私は思いっきり勘違いしていました。汗
- 『すぐに入社できます!』の回答は避けるべき
- 現職の引き継ぎを考えた上での期間を用意しておく
- 採用前提の質問ではない
年収について(希望給与額)
面接官は『あなたの価値』を確かめています。
当然、希望年収は高いことに越したことはありません。
希望年収を素直に答えてしまうと印象が悪くなってしまうのではないかと不安に思う方もいると思いますが、素直に妥当な金額を伝えたほうが無難です。
- 前職の給与から応募者の実力を確認している
- 応募者が自分をどのように評価しているのか
- どのような年収なら長く勤めてもらえるか
他に応募している企業はありますか?
転職活動とは、基本的に複数の企業に面接をしに行くことが一般的です。
しかし、面接官としては他の求人案件の条件は気になるところ。
まずは、『他の企業の面接を受けています』という事を伝えましょう。
この内容を伝えた上で
『私は御社に入社して〇〇をやってみたいので、どうしても御社に入社したいのです。』
ということを伝えてみましょう!
応募者が入社する意思を図っているので、本気度をアピールできるチャンスとも言い換えられます。
- 御社に入社して〇〇をやってみたい!
- 私は〇〇がやりたいので是非とも入社したい!
転勤はできますか
『前向きに検討させていただきます』という回答が理想です。
転勤とは誰もがやりたがらない事。
このことについて面接官は『人のやりたがらない仕事を率先して行えるか』ということを見ているのでポジティブな回答を伝える事が望ましいです。
本当は転勤なんてしたくないけどね・・・。
- 企業という組織で動いている以上、転勤がないということはほとんどないと思います。
- 転勤を受けるか受けないかは入社してから決めること。
将来的なキャリアプランは?
将来的に、どんな社員になっていきたいかというビジョンを伝えましょう。
リーダーとしてのキャリアアップを希望するのか、専門職として技術を磨きたいのかを明確にする事が大切。
年齢によっては即戦力が要求されるので、できれば全く経験のない仕事をしたいということは伝えない方が無難です。
自分の長所・短所
- 長所
自分の性格が仕事の中で発揮されたエピソードを付け加えてください。
- 短所
面接官は短所の部分を聞きたがっています。
自分の短所がない人はいません。
重要なのは、その短所をどのようにカバーしてきたか、自覚した上でどういった対策をしてきたかを付け加えてください。
人は誰しも自分の弱点を隠したがります。
正直に伝える事で『自己分析がしっかりできている』とアピールする事ができます。
面接で答えにくい質問
あなたにとってネガティブな質問や、失敗したことをわざと聞いてくる面接官もいます。
このような質問をすることで、あなたの実力を図っている事がほとんどです。
予想外なトラブルに対してどのような対応をするのかを見ていることもあるので、ピンチをチャンスに変える事があなたの評価をあげることに繋がってきます。
そんなこと質問しないでくれ〜。
何度も転職している理由
何度も転職を繰り返していると、面接官としてはマイナスのイメージに映ってしまいます。
当然、前職の転職理由を伝えたところでネガティブな印象しか伝えられないのが事実です。
しかし、スキルアップを目的とした転職ならば、転職回数の多さを聞かれても、さほど悪い印象に映ることもないでしょう。
その上で、『何を習得したか』『どんな実績を残したか』ということを伝えられれば、あなたのアピールに繋がるはずです。
大切なのは『何を目的として転職してきたか』という事です。
- 悪い印象なのは仕方がない
- 転職した上で『何を習得したか』『どんなことをやり遂げたか』というポジティブな情報が大切。
前職での人間関係はどうか
この質問では『合わない人とどのように接したか』ということです。
人間関係の悪化で転職することは珍しくありません。
むしろ、人間関係が良ければ転職をすることすらためらってしまうでしょう。
たとえ、人間関係が原因だったとしても、『前の職場の人間関係は最悪でした』と言ってしまっては、間違いなくあなたの評価を落とすことになってしまいます。
大切なのは『上司や同僚とどのように信頼関係を築けていたか』ということを伝える事です。
人間関係のトラブルはどこの職場でも同じことです。
- 合わない人とどのように接したか
- 上司や同僚とどのように信頼関係を築けていたか
前職で不満だった事
この質問で聞きたいことは、『うちの会社でも同じ理由で辞めてしまわないか』ということです。
当然、誰しもが働く上での不満を持っています。
しかし、その不満を正直に伝えてしまっては、前職のグチを伝えているようなもの。
仮に不満があったとしても『何も不満はありませんでした』と伝える事が正解なのでしょうか。
面接官は前職での不満に対してどのように対応したのかを聞きたいのです。
不満を克服しようとする前向きな気持ちがあることをアピールする事が大切です。
- うちの会社でも同じ理由で辞めてしまわないか
- 不満を克服しようとする前向きな姿勢をアピールする事が大切
前職で失敗した事
正直に失敗談を伝えてしまうと評価を落としてしまうと考えがちですが、『その失敗に対してどのように対策したのか』が聞きたいのです。
仕事に失敗はつきものです。
失敗をするということは新しいことにチャレンジした証とも捉える事ができるので、失敗した事自体をとがめられることはありません。
むしろ、失敗を経験したことのない人は『失敗を恐れてチャレンジしてこなかったのだろう』と判断されてしまいます。
失敗談こそ、自分をアピールするチャンスだと言えます。
- 仕事に失敗はつきもの
- 失敗をするということは新しいことにチャレンジした証
本番で緊張して本来の力が発揮できないとき
ここまで対策して準備万端で挑んだけど、いざ本番になると緊張してしまい頭が真っ白になってしまいますよね。
私も最初の頃は面接官を前にしてしまうと、言葉が出なくなってしまい、とても悔しい思いをした経験が何度もあります。
人前で話す事が苦手な場合は、どのように克服したら良いのでしょうか。
その方法には2つあります。
- 徹底的に実践練習をする
- 事前準備を入念に行う
この2つを行うだけで、本番に強いメンタルを手に入れる事ができるのです。
緊張をなくす事は不可能なので、緊張をコントロールする技を習得する事が面接成功のキモになるでしょう。
面接の練習方法
ここまで伝えてきたことを実践に移すには徹底的な模擬練習が必要です。
模擬練習は面接を成功させるにはとても重要な面接対策です。
面接を成功させるには、本番さながらの雰囲気で練習する事が大切なので、一緒に練習できる相手がいる場合は面接官の役もやってみると、あなたの回答が適切かどうかを客観的に見直す事ができます。
- 声に出して練習する
- 相手と話していることを意識する
- ゆっくり話す練習をする
どうしても内定がもらえないとき
ここまで対策したのに、どうしても内定がもらえないときってありますよね。
それには以下の原因が考えられます。
- 配属予定の仕事内容とあなたの接点が少ない
- 面接対策・企業調査が不十分
- 緊張して本来の力が出せない
- 転職理由が曖昧
- 応募書類が使い回し
- 身だしなみを整える
転職で内定を獲得するには様々な関門が待ち構えています。
その原因を一つ一つクリアーしていくことで利用の会社にたどり着くことができるのです。
まとめ
面接官も人間なので、あなたが緊張していても気の利いた言葉をかけてくれる面接官も中にはいるものです。
自分でプレッシャーをかけすぎずに適度な緊張感の中、面接に挑むことで本来の力以上の回答を伝える事ができます。
これまで紹介してきた内容にそって面接に挑むことで、採用率はグッと高まるはずです。
まずは、徹底的に事前練習を行ってから本番に挑んでみて下さい。
あなたが採用を手にする日を心から願っています。